Appleの情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏の最新のレポートによると、2020年の新型iPhone、iPhone12が5Gに対応するためのコストを相殺するために、さらなるサプライヤーへの価格交渉とバッテリープリント基板の簡素化を行うようです。
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iPhone12の5G対応コストは最大125ドル
iPhone12は4モデル構成といわれていて、全モデル5Gに対応するということです。ただし、スタンダードモデルのiPhone12(5.4インチと6.1インチ)はサブ6GHzに対応し、ハイエンドモデルのiPhone12 Proシリーズ(6.1インチと6.7インチ)はミリ波に対応と2つのパターンになるようです。
iPhone12シリーズは5Gへの対応パターンにより、コストが違ってくるとMing-Chi Kuo氏は伝えています。
Ming-Chi Kuo氏によると、サブ6GHzへの対応コストは75ドル〜85ドル増加、ミリ波の場合は125ドル〜135ドルのコスト増ということです。
やはりミリ波のほうがコスト高になっています。
コスト増を相殺するためのバッテリープリント基板簡素化
AppleはiPhone12の販売価格が上昇することを回避するため、サプライヤーに部品の価格を下げるように、さらなるプレッシャーをかけているといわれています。
それに加えて、iPhone12自体の内部構造の見直しも行っているようです。
コストを下げるために、バッテリー用プリント基板の構造を変更すると伝えています。プリント基板にレイヤー数を少なくしたリジット・フレキシブルなプリント基板を採用することで、iPhone11シリーズの同等の部品と比べて40%〜50%のコスト減になると報告されています。
また、Appleがコスト高を相殺する方法として、有線イヤホンのEarPodsと電源アダプタを付属しないという予測されています。
以前流失したiPhone12用のパッケージ内パーツのCADレンダリング画像には、EarPodsと電源アダプタを収納する場所がありません。
このように、Appleはさまざまな手段でコストをおさえ、iPhone12の販売価格が上昇しないように努力をしているようです。
iPhone11シリーズと同等価格で販売できればiPhone12は優位にたてる
5Gに対応したAndroidスマートフォンの多くは、5Gに対応したコストの上昇を販売価格に上乗せし、ユーザーに転嫁するというスタイルをとっているものが多くなっています。
iPhone12で初めて5Gに対応すると予測されていますが、販売価格がiPhone11シリーズと同等になれば、他社の5G対応のハイエンドAndroidスマートフォンと比べて、コストパフォーマンス的に有利になるのではないかと考えます。
iPhone12の発売日・予約開始日を予想!
8月23日現在の情報から、iPhone12の発売日・予約開始日・発売日を予想してみました。すべて日本時間です。
・10月14日(水)発表日(午前2時)
・10月16日(金)予約開始
・10月23日(金)発売日
発表日は10月13日(火)の可能性もあります。
iPhone12 Proの2モデルは11月上旬発売の可能性が高いと考えられます。
iPhone12シリーズは、5Gに対応した4モデルが発表されると予想されています。
[Source:MacRumors , 9to5Mac 画像:EverythingApplePro ]
(nishiyama082)