iPhoneシリーズがここまで人々に普及し、スマートフォンのスタンダードの一つになった大きな理由として、”カメラ性能の高さ”という点があります。
スマートフォンが普及する以前であれば、ビデオカメラやデジタルカメラといった、所謂”カメラ”を手にし、人々はなにかを撮影していました。
しかし、iPhoneが登場してから、スマートフォンが一般化するに連れて、その高いカメラ性能が評され、今や何かを撮影する際に用いられるのはスマートフォンが一般的といえるほどになりました。
スマートフォンのカメラ性能を牽引してきたのも、他でもないApple者のiPhoneシリーズです。
そんなiPhoneのカメラ性能を活かすべく、海外メディアのAppleInsiderが公開した「iPhoneのビデオカメラを最大限に活用するための5つの方法」をご紹介します。
スマートフォンカメラの著しい成長
先述したように、iPhoneのカメラは、初代iPhoneが販売されて以来目覚ましい進化を遂げています。
スマートフォンのカメラの性能の進化に連れて、プロフェッショナルグレードのデジタルカメラの販売台数は年々減少しており、今やプロのカメラマンですら、スマートフォンのカメラで十分な撮影ができるという認識さえあります。
実際に、今年に販売された「iPhone8」と「iPhoneX」では、4K60pという驚くべき数値の映像が撮影できます。
この4K60pと同じクオリティの映像を撮影できるプロフェッショナルグレードのデジタルカメラは、最安価でも2,000ドル(約226,000円)もするという事実が「iPhone8」「iPhoneX」のカメラ性能の異常製を示しています。
今やiPhoneやその他のスマートフォンは、次世代カメラの主流になっているため、そんなiPhoneのカメラで美しい動画を撮影できるようになると、その性能をより引き出すことができ、さらに撮影を楽しむことが可能となるでしょう。
iPhoneで美しい動画を取るための5つの方法
1.垂直方向に動画を撮影する
iPhoneの動画撮影では、人によって様々なアプリが使われていますが、そのほとんどにて画面の余白部分が黒く塗り潰されます。
動画撮影の際に、まず最初に注意すべき点は、iPhoneを横向きに固定し、対象物を水平に撮影することです。
カメラを横向きにすることによって、テレビやパソコンの画面に撮影した動画を出力し表示する際に、その画面サイズが適正化され、違和感なく動画を鑑賞することができます。
2.撮影時に設定を適切なものにする
最新型モデルである「iPhoneX」と「iPhone8」は、毎秒60フレームを4K撮影することができます。この4K60p撮影を使えば、非常に鮮明で美しいスローモーション映像を撮影することも可能です。
しかし、採光量の少ない暗い場所になってしまうと、シャッタースピードが低下したり、画質が悪化したりしてしまうといった問題が生じてしまいます。
このような自体を避けるために、スローモーション撮影することを目的としておらず、低照度の状況にいる場合は、4K30に切り替えたほうが、美しい撮影が可能となります。
スローモーション撮影をしたい場合には、4K60pではなく、スローモーションモードで撮影するといったように、シチュエーションに合わせたカメラ設定を利用することが大切です。
3.最適なレンズを選択する
「iPhoneX」に搭載されているデュアルカメラは、両方のレンズに光学式手ぶれ補正が搭載されています。
今まででは望遠レンズでの撮影の際に、ややぼかしたような印象になってしまうことがありましたが、望遠レンズにも光学式手ぶれ補正が適用されたことによって、その問題は解消されました。
「iPhoneX」では解決されたものの、「iPhoneX」ではないカメラで撮影する際には、この点は注意しなくてはいけません。
もし「iPhoneX」以外のデュアルカメラ搭載の端末で、遠くの物を撮影する際には、望遠レンズではなく広角レンズのズーム機能を使って撮影するという方法もあります。
広角レンズのズーム機能を用いて撮影すると、望遠レンズに比べ画質は落ちてしまいますが、より安定した映像になります。
望遠レンズは、広角レンズと違い、撮影された映像の雰囲気が異なります。望遠レンズの利点としては、レンズの歪みが少なく、フレームの端にあるオブジェクトや人がより見えるようになるといった点です。
対象物までの距離が長くなればなるほどバックグラウンドの圧縮量も増え、人や物を撮影するときには雰囲気のある美しい映像が撮影できます。
対して、背景をより鮮明に映し出したい時や、暗い場所で撮影をする際には、広角レンズを使用する方が良い撮影ができます。
設定と同じく、レンズの方でも、シチュエーションによって適切なレンズを選択することが重要になります。
4.iPhoneを固定する
iPhoneのカメラには手ぶれ補正機能が付いていることが常となってきつついますが、やはり人間の手に持って撮影された映像は、完全に安定することはありません。
静的な映像を撮影する際には三脚やモノポッドを、動的な映像を撮影する際にはスタビライザーを使用するのがよいでしょう。
5.サードパーティアプリを利用する
Appleのカメラアプリでも、美しい映像を撮影することができますが、高性能過ぎるがゆえに、一つの問題点があります。
iPhoneのカメラアプリでは、録画している対象物によって、カメラ内で適切な処理が絶えず行われる為、ホワイトバランスと露出がその都度変化してしまい、一部の映像に安定感が失われてしまうという点です。
この問題点を解決するために、サードパーティのカメラアプリを利用するという方法があります。
例えば「ProMovie Recorder +」というアプリでは、ホワイトバランスや露出に関する詳細な設定を保存したまま撮影することができるため、同じ色調や雰囲気で動画を撮影したい際に、こういったサードパーティのアプリは非常に効果的です。
状況や撮影したい物によって、アプリを切り替えるという方法も、美しい動画を撮影したい場合には大切なことの一つです。
iPhoneで動画撮影を楽しもう!
ここまで「iPhoneのビデオカメラを最大限に活用するための5つの方法」を紹介してきました。
iPhoneの進化したカメラは、動画撮影をより我々の身近なものへと変化させてくれています。
ぜひ、この5つの方法を試して、動画撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
[Source:AppleInsider](yorimorishima)