これまでAppleに関して様々な予測を立ててきたKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏によると、Appleは来年にも、仮称ではありますが「iPhone X Plus」を発売する可能性が高いようです。
また、Ming-Chi Kuo氏は、「iPhone X Plus」には現行の「iPhone X」よりも大きい6.4インチディスプレイが搭載され、ディスプレイの解像度も向上するだろうと予測しています。
「iPhone X Plus」は画素密度が向上する?
AppleはiPhone 6以来、大型ディスプレイを備えたPlusモデルを発売してきたため、「iPhone X 」にもPlusモデルが発売されることは予測できます。
しかし、Ming-Chi Kuo氏は、Appleは「iPhone X Plus」ディスプレイの拡大だけでなく、ディスプレイがより鮮明に映ることを保証する必要があるとしています。
また、Ming-Chi Kuo氏によると、「Phone X Plus」の画素密度は1インチ毎に480〜500ppiになるだろうと予測しています。もしこれが本当なら、今年発売された「iPhone X」の画素密度458ppiよりも更に高いということになります。
Appleは二つの問題解決が必須か
AppleはSuper Retina Displayという概念を実現するため、高解像度かつ高画素密度のディスプレイをこれまで追求してきました。そのため、「iPhone X Plus」には確実に、高画素密度で解像度が高いディスプレイが搭載されるでしょう。
しかし、画素密度を向上させることによって、問題も生じます。そのため高画素密度を実現するには、Appleは主に二つの問題を解決する必要があります。
一つ目の問題は、更に高い画素密度になって、解像度も高くなることで生じます。なぜなら、画素密度と解像度を高めて鮮やかでくっきりした表示効果を実現すると同時に、スムーズな表示を可能にする必要があるからです。
この問題解決はプロセッサの性能向上にかかっています。つまり、来年のA12プロセッサが現行のA11 BIONICプロセッサよりも性能が良くないと、鮮やかな表示効果とスムーズな表示の両立は難しくなってしまうでしょう。
二つ目の問題は、解像度規格が増えることによってAppleのアプリ生態系がより複雑になることから生じます。
市場には解像度が低いiPhoneがまだ多く存在しています。解像度の数字を同じにすることを保証してきたAppleにとって、解像度規格が増えることは問題でしょう。これまでAppleは、4Kの解像度などのスマートフォンが発売される中で、4.7インチと5.5インチという2つのモデルのiPhoneの画素数密度を変えてきませんでした。
iPhoneのディスプレイの解像度が向上することは、もちろん魅力的ですが、Appleはまずこれらの問題に対処する必要があります。
そのため「iPhone X Plus」という端末が発売されることはほぼ間違いないでしょうが、ディスプレイの解像度が高まるかどうかはまだ確実ではありません。また、ディスプレイの解像度が高まることで「iPhone X 」より更に価格が上がるのではないかという懸念もあります。
[Source:WeiPhone] (yorimorishima)