台湾のハイテク関連メディア「Digitimes」によると、Appleは「iPhoneX」の生産に関し、一部の製造業者に対して部品の出荷を遅らせるように指示しているとのことです。
現在、本来予定していた出荷の40%程度しか満たされていないらしく、2017年11月3日に販売予定の「iPhoneX」ですが、予約開始前から既に品薄が予想されています。
「iPhoneX」の生産に遅れが出ている原因とは?
Apple社製品に関しての情報を公開しているウェブサイト「MacRoumors」では、生産に遅れが出ている原因は「Face ID」の顔認識システムに用いられる「True Depthカメラ」の機能的な複雑性にあると記述しています。
KGI証券のMing-Chi Kuo氏は「iPhone Xの品薄は2018年前半まで続く」とコメントしており、これらの情報が確かであれば、「iPhone X」は深刻な品薄状態に見舞われてしまいそうです。
「Face ID」は2018年以降のiPhoneすべてに実装される見通し?
KGI証券のMing-Chi Kuo氏は「AppleはFace IDについて、ユーザの反応が良好であれば2018年以降の新型iPhoneすべてに導入する可能性が高い」とコメントしています。
「Face ID」の導入に関し、ユーザの反応が悪かった場合、現行されている「Touch ID」のさらなる開発を進める必要があることも、同時に指摘しています。
一方で、Daring FireballのJohn Gruber氏は「Appleは新型iPhoneに「Face ID」を導入することを1年以上前から決めていた。」という話を、現地の関係者が発言していたことを紹介しています。
Appleは「Touch IDの誤認率が5万分の1であることに対し、Face IDの誤認率100万分の1というスペックである」ということをアピールしていました。
このスペックが本当であるのならば「Touch ID」よりも「Face ID」のほうが機能的であることは明らかです。
これらのことから、2018年以降の新型iPhoneには、「Face ID」が導入されるという可能性は高いと言えるでしょう。
次世代iPhoneのターニングポイントとしても注目されている「iPhone X」。その生産に遅れが出ていることは残念なことですが、「Face ID」を始めとした新機能に期待してもよいのではないでしょうか。
(yorimorishima)
Source:DARING FIREBALL,MacRumors