2017年にリリースが予定されている次期「iPhone8」についての新たな情報が公開されました。
これは米Cowen and CompanyのアナリストTimothy Arcuri氏がAppleのサプライチェーンから得た情報をもとになっていて、彼が投資家向けに配布したメモによって明らかとなりました。
目次
iPhone8は5.8インチの曲面OLEDディスプレイ搭載
次期iPhoneは「iPhone8」、「iPhoneX」など様々な呼び名がありますが、今回Timothy Arcuri氏は5.8インチの有機EL(OLED)ディスプレイがボディのサイドまで回り込んだ「ラップアラウンド」デザインのモデルを「iPhoneX」と呼んでいます。
さらに、現行シリーズのバージョンアップモデルとされる「iPhone7s」「iPhone7s Plus」はそれぞれ4.7インチと5.5インチとして投入されると予測しています。
つまり今回の情報によれば、これまで噂されてきた3モデル展開は4.7インチ、5.5インチ、5.8インチの可能性が高いですね。
供給量しだいでiPhone7sにもOLEDが搭載か
公開されたメモによると、Appleは「iPhone7s」「iPhone7s Plus」にも有機ELディスプレイを採用する可能性があると述べられています。
しかし、これは有機ELディスプレイのサプライヤーとなるSamsungの供給能力と、従来使用してきた液晶ディスプレイの在庫の消費状況によるとのことです。
これまでの情報では、有機ELディスプレイは最上位モデルである「iPhone8」にのみ搭載され、「iPhone7s」「iPhone7s Plus」には現行モデル同様液晶ディスプレイが搭載されるとの予測が有力と見られてきたため、今後どうなっていくのかわかりませんが、Appleの姿勢としては全モデルに有機ELディスプレイを搭載する計画を進めたいことがうかがえます。
Synaptics製の指紋センサーをディスプレイに内蔵
さらに、Timothy Arcuri氏は「iPhoneX」についてFaceTimeカメラや受話部、Touch IDの指紋センサーを有機ELディスプレイ内に埋め込むことによって本体の前面をまるごと全面ディスプレイとして利用できるようになると言っています。
これは各種センサーの埋め込みや全面有機ELディスプレイといったこれまでの噂と一致します。
指紋センサーに関しては、スクリーン越しに指紋を認証できるシステムを開発しているSynaptics製に切り替えられるとの予測もしています。
しかし、米メディアのAppleInsiderは、Synaptics製の指紋センサーはいまだサンプル供給もされておらず、次期「iPhone8」の大きな需要に対応できるのか怪しいと報じています。
なお、Synapticsは先日米ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、AI(人工知能)を用いて指紋認証と顔認証を組み合わせた多元的統合エンジンという次世代のセキュリティシステムを発表していました。
Timothy Arcuri氏はこのほか、FaceTimeカメラ付近のレーザーセンサーや赤外線センサーを用いて顔認証やジェスチャーコントロールができるようになり、さらにワイヤレス充電が搭載される可能性についても語っています。
顔認証技術についてはSynapticsの先日の発表と一致しますし、ワイヤレス充電も以前から搭載が噂されている機能です。
今年に入ってこういったリーク情報の一致が増え、次期iPhoneリリースの現実味が帯びてきましたね。
セルラーモデムはIntelからQualcommへ
現行モデルの「iPhone7」「iPhone7 Plus」はセルラーモデムはIntelとQualcommの2社から供給を受けています。しかし、今後AppleはIntelよりも高速なQualcomm製のセルラーモデムに切り替えていくと予測されています。
Source:AppleInsider
(yori)