2017年に発表予定の次期「iPhone8」には、ディスプレイ強度を高めるためにサファイアガラスが採用されるかもしれません。
Appleが今回新たに取得した特許「サファイア成分の熱処理システム」にサファイアを用いたiPhoneのディスプレイの技術が紹介されています。
ディスプレイにサファイアガラス採用で強度向上
サファイアは宝石類の中でもダイアモンドに次いで高い硬度を誇ります。
そんなサファイアを使用したサファイアガラスはサファイヤをガラス状に加工したもので、高級時計のガラス部分で用いられているほか、Sportsモデルを除くApple Watchのディスプレイや現行モデルである「iPhone7」や「iPhone7 Plus」のカメラレンズとホームボタンにも採用されています。
しかし今回新たにアメリカ特許商標庁(USPTO)が公開した特許によると、Appleはディスプレイにもサファイアを採用する技術を開発中のようです。
iPhoneのディスプレイにサファイアガラスを採用するという計画は以前からあり、現行の2つ前のモデルである「iPhone6」「iPhone6 Plus」の発表前から噂されていました。
しかし、2014年にはAppleのサファイアクリスタル製造パートナー企業であったGT Advanced Technologiesが破産したことでサファイアをディスプレイに採用するという計画は延期になっていました。
ただ、2016年夏頃にはサファイアガラスをAppleの製品に幅広く採用する特許が公開されていることから、次期モデルとなる「iPhone8」ではサファイア素材が採用されるのではないか、とする見方が強まっています。
iPhoneに採用で各社スマホメーカーも追随か
すでにサファイアガラスとリキッドメタルを組み合わせ、強度と密度をともに高めた特殊な素材を開発していることや、強化ガラスに「疎油基コーティング」を施すことで指紋汚れや画面の反射を抑制する特許も取得していることなどから、AppleがiPhoneの強度を高めることに力を入れていることがわかります。
iPhoneは登場当初からディスプレイの強度不足が指摘されているため、次期「iPhone8」でサファイヤガラスが採用された場合、iPhoneは大きな欠点をカバーし、耐久性という面で他社のスマートフォンを大きくリードすることになります。
スマートフォンの故障原因で2位の水没を押さえて落下が1位となっており、画面にヒビが入ったまま使用しているユーザーも23%いるというデータが出ていることからも、サファイアによるディスプレイ強度向上は2017年以降の各種スマートフォンメーカーの課題となりそうですね。
なお、「iPhone8」には前面背面ともにガラス製ボディを採用するといった噂もあり、デザインだけでなく素材もこれまでのiPhoneシリーズから大きくアップデートされるのかも知れませんね。
Source:SLASH GEAR
(yori)