ドコモ・au・ソフトバンクのスマートフォンの料金プランは新プランに移行し、従来の複雑なプランの組み合わせからシンプルな料金プランの組み合わせに変更になりました。
従来のプランは、「通話プラン・データ通信プラン」を選択し、インターネット接続サービス(ISP)をたすという形式で、組み合わせの数が多く、どれが自分に適しているのかがわかりにくいものでした。
新プランでは、通話プラン・データ通信プラン・ISPを合わせたセットプランになったので、従来のプランよりもわかりやすくなっています。
それでも、iPhoneの契約時にどのプランを選べばよいのか悩む部分もあるでしょう。
そこで、キャリア別の新プランの詳細とプラン別の月々の支払額を、iPhone SE(第2世代)を例にとって解説します!
目次
ドコモの新料金プランは「ギガホ」と「ギガライト」
2019年6月1日からスタートしたのが「ギガホ」と「ギガライト」という2種類の新料金プラン。従来プラン(旧プラン)は現在新規に契約ができないので、契約するのであれば「ギガホ」と「ギガライト」になります。
現在従来プランで契約している方は、従来プランのまま継続することができますが、ここでは、新料金プランについてみていきたいと思います。
定額制「ギガホ」の特徴
ギガホは「家族間国内通話無料+データ通信30GB」がセットになっている定額料金プランです。
契約時に、定期契約ありか定期契約なしかを選ぶだけでOK。
ギガホは2年間の定期契約のありなしで月額料金が変わります。
定期契約あり:6,980円
定期契約なし:7,150円
定期契約ありの場合は、2年ごとの更新月以外の解約時に1,000円の解約金が必要になるので、その点は注意してください。
通信制限後の回線速度は、ギガホに限り最大1Mbpsで通信可能なので、ここも安心ポイント。
料金変動型従量制プラン「ギガライト」の特徴
ギガライトは「家族間国内通話無料+データ通信7GB」がセットになっている定額料金プランです。
ギガホとの違いは、使ったデータの通信量によって料金が変わる点。ギガホライトも、契約時に定期契約ありか定期契約なしかを選ぶだけです。
定期契約あり:2,980円〜5,980円
定期契約なし:3,150円〜6,150円
定期契約ありの場合は、2年ごとの更新月以外の解約時に1,000円の解約金が必要です。
ギガホと違い、7GBを超過したときなどの通信制限後の回線速度は、最大128kbpsなので一気に低速になるイメージですね。
通話はオプションで選択
従来プランのシンプルプランが新プランでは含まれているため、オプションで通話無料分を選択するというスタイルです。
家族間通話はオプションをつけてもつけなくても無料なのが、ポイント高いです。
月あたりの通話の回数と分数を考えて、国内通話がかけ放題の「かけ放題オプション(700円)」、5分以内の国内通話が無料になる「5分通話無料オプション(1,700円)」を検討すればいいですね。
ドコモの5G契約はどうなる?
利用可能データ量が100GBの5G専用プラン「5Gギガホ」の料金は月額7,650円です。5Gギガホには6カ月間「5Gギガホ割」が適応されて1,000円割り引かれます。
4段階のステップ制の「5Gギガライト」は1GBまでが月額3,150円です。5Gギガライトには6カ月間の割り引きはありません。
キャンペーン利用で更に安くなる
「dカードでクレジット払い」「ドコモ光セット割」などの割り引きや、「ずっとはじめてスマホ割」「はじめてスマホ割」なども条件にあえば利用できるので、上記の月々の支払額をさらに安くできますよ。
auの新料金プランは「データMAX 4G LTE」「Netflixパック」「ピタットプラン」に「テレビパック」がスタート
auは2020年3月に5Gのプランをスタートしました。それに伴い従来の新プランの名称を一部変更して、現在の新料金プランになっています。ドコモと同じように、データ通信のプランに音声通話のオプションをつけるというシンプルなスタイルになっています。
新料金プランは「データMAX 4G LTE」「データMAX 4G LTE Netflixパック」「ピタットプラン 4G LTE」に音声通話のオプションを追加するイメージです。
2020年10月2日に受付が開始!人気のテレビ番組 楽しみ放題、データ容量無制限の「データMAX 4G LTE テレビパック」がスタートします。
「Netflix(ネットフリックス)、TELASA(テラサ)」と連携したデータ通信プランがあるのがauの特徴ですね。そして、テレビパックも始まります。エンタメに強いのがauです。
現在従来プランで契約している方は、これもドコモと同じで、従来プランのまま継続することができますよ。
今回は、3月に一部変更があった新料金プランについての解説です。
定額制「データMAX 4G LTE」の特徴
30GBまでデータ使い放題なのが、データMAX 4G LTEプラン。このプランの最大の特徴は、1カ月のデータ利用量が2GB以下の場合はなんと1,480円が割引されることです。
データMAX 4G LTEは、30GBまで使い放題なのでデータ使用量が多い人にあっているプラン。しかも、1カ月のデータ使用量が2GB以下だと1,480円の割引が適用されます。先月は大量にデータ通信をしていたけど、今月は全然使わず2GBいかなかった!というときにに、この恩恵を受けることになりますね。
データMAX 4G LTEは、2年間の定期契約「2年契約N」のありなしで月額料金が変わります。
2年契約Nあり:7,480円
2年契約Nなし:7,650円
データ通信量が月によって大きく増減する人に適しているプランですね。
定額制「データMAX 4G LTE Netflixパック」の特徴
データMAX 4G LTEプランとの違いはデータ容量と「Netflix・TELASA」が利用できることです。映画・ドラマ・アニメを存分に楽しめるNetflixが割引価格で利用できるプランが、データMAX 4G LTE Netflixパックです。
テザリングなどのデータ容量を20GB増量し、60GBまでの使い放題プランです。
Netflixだけでなく、有料動画サービスで月額562円がかかるTELASA(テラサ)が、このプランでは無料で利用することができるというのがお得ポイント!
このプランも、1カ月のデータ利用量が2GB以下の場合は1,480円が割引されます。
2年契約Nあり:8,480円
2年契約Nなし:8,650円
動画サービスのNetflixやTERASAの加入を考えていた人におすすめのプランです。
定額制「データMAX 4G LTE テレビパック」の特徴
2020年10月2日に受付が開始するデータ容量無制限の「データMAX 4G LTE テレビパック」は、人気のテレビ番組「TELASA」「Paravi」「FODプレミアム」をデータ容量無制限で 楽しむことができるプランです。テザリングなどのデータ容量の上限は70GB。
「TELASA(562円)」「Paravi(1,017円)」「FODプレミアム(888円)」の利用料込みのプランなので、この3つのサービスを利用している・利用したいという人にはぴったりのプランです。
このプランも、1カ月のデータ利用量が2GB以下の場合は1,480円が割引されます。
2年契約Nあり:9,180円
2年契約Nなし:9,350円
テレビパックは、6カ月間1,700円割引きのスマホ応援割3が適応されます。
料金変動型従量制「ピタットプラン 4G LTE」の特徴
使用するデータ量によって料金が変わる料金変動型従量制のプランが、ピタットプラン 4G LTEです。毎月使うデータ量がわかっていて、変動があまりないという場合はこのプランがよいでしょう。
データ通信の利用量に応じて、料金が3段階に変動します。1カ月使用したデータの総量に応じた料金を支払うスタイルです。
月あたりのデータ利用量の増減がわりとある人は、ピタットプラン 4G LTEであれば余分な出費をおさえられます。
2年契約Nあり:2,980円〜5,980円
2年契約Nなし:3,150円〜6,150円
毎月使えるデータ量の最大は7GBなので、7GBを超えると速度制限がかかる点には注意してください。7GBを超過すると回線速度は最大128kbpsになります。
月あたりの最大使用データ量が7GBをこえない人は、ピタットプラン 4G LTEを検討してください。
通話はオプションで選択
ドコモと同じように、オプションで通話無料分を選択するというスタイルです。家族間通話は、家族割を適応すると家族間の国内通話料とSMS送信料が24時間無料になります。
5分以内の国内通話が無料の「通話定額ライト(700円)」か、国内通話が無料の「通話定額(1,700円)」から、必要であれば選択をします。
「電話きほんパック・電話きほんパック(V)」対象のオプション料が無料になる「通話定額ライト2(800円)」か「通話定額(1,800円)」も選択可能です。
auの5G契約はどうなる?
利用可能データ量が30GBの5G専用プラン「データMAX 5G」の料金は月額8,480円(2年契約Nあり)です。
Netflix(ベーシックプラン)・TELASAを楽しむことができる、利用可能データ量が60GBの5G専用プラン「データMAX 5G Netflixパック」の料金は月額9,480円(2年契約Nあり)です。
Netflix(ベーシックプラン)・Apple Music・YouTube Premium・TELASAを楽しむことができる、利用可能データ量が80GBの5G専用プラン「データMAX 5G ALL STARパック」の料金は月額10,980円(2年契約Nあり)です。
「TELASA」「Paravi」「FODプレミアム」が楽しめるデータ容量無制限の5G専用プラン「データMAX 5G テレビパック」の料金は月額10,180円(2年契約Nあり)です。
3段階ステップ制の「ピタットプラン 5G」は1GBまでが月額3,980円です。
上記4つのプランには25カ月間「5Gスタートキャンペーン」が適応されて1,000円割り引かれます。(※2020年9月時点)
キャンペーン利用で更に安くなる
「家族割プラス」「auスマートバリュー」なども条件にあえば利用できるので、上記の月々の支払額をもっと下げることが可能です。
ソフトバンクの新料金プランは「メリハリプラン」と「ミニフィットプラン」
2020年3月12日にスタートしたソフトバンクの新プランが定額制の「メリハリプラン」と料金変動型の「ミニフィットプラン」です。
現在従来プラン(旧プラン)で契約している方は、そのまま継続することができますが、機種変更等のタイミングで新プランへの変更したほうがお得になる場合がありますよ。
定額制「メリハリプラン」の特徴
メリハリプランはデータ通信量が50GBの大容量!そして、データ量をあまり使わなかった月は、支払う料金が安くなるというメリハリがきいているプランです。
メリハリプランは対象の動画・SNSがデータ使用量にカウントされない「動画SNS使い放題」なので、安心して利用できることも特徴です。
YouTubeやAmazon Prime Video、ABEMAなどの動画サービス、LINE、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNS、計22のサービスが2020年9月時点で対象になっています。
ただし、YouTubeライブ配信投稿やLINEの音声通話/ビデオ通話は動画SNS使い放題の対象外です。といっても上限が50GBのデータ通信量なので、そんなに気にすることなく利用できると思います。
「ギガを使わなかった月は勝手に割引!」とアピールしているように、データ使用量が、動画SNS放題対象サービスも含め2GB以内の場合は、自動的に1,500円割引されるのも特徴です。
ソフトバンクは2年縛りの定期契約を廃止しているため、ドコモやauにある定期契約の更新月や違約金を考える必要がありません。
メリハリプラン:5,980円〜7,480円
※ソフトバンクはドコモとauのようにデータ通信プランに音声通話プランが組み込まれていないため、別に基本プラン(音声)980円を追加しなければなりません。
料金変動型従量制プラン「ミニフィットプラン」の特徴
ミニフィットプランはデータの使用量に応じて料金が変わる料金変動型従量制プラン。3段階の料金設定で、使った分だけ料金を支払えばOKです。ただし、データ容量は最大5GBまでで、5GBを超過すると最大128kbpsに回線速度が制限されます。
ミニフィットプラン:3,980円〜7,480円
ミニフィットプランは、使用データ量が3GBをこえると7,480円に料金が跳ね上がるので、3GBをこえるようであればメリハリプランにしたほうがお得です。
通話はオプションで選択
音声通話の基本プランは980円。これにプラスして通話無料分をオプション選択するというスタイルです。
基本プランは、ソフトバンク宛の家族間通話はオプションをつけてもつけなくても無料です。
ソフトバンクも月間の通話回数と分数を考えて、5分以内の国内通話が無料になる「準定額オプション+(800円)」、国内通話が無料の「(1,800円)」を選びましょう。
ソフトバンクの5G契約はどうなる?
「ミニフィットプラン」の5G向けプランの料金は、4Gと全くいっしょです。「メリハリプラン」を5Gで契約する場合、「5G基本料」を1,000円(税抜)追加で必要です。5Gでの契約は、月額6,980円〜8,480円(税抜)です。
2020年9月現在、ソフトバンクは「5G 1年おトクキャンペーン」を展開しているので、1年間は4Gのメリハリプランと同額で利用でしますよ。
キャンペーン利用で更に安くなる
「おうち割 光セット」「みんな家族割+」などの割り引きが条件にあえば利用できるので、上記の月々の支払額をさらに安くできますよ。
ガラケーからスマホにのりかえ・機種変更、5〜15歳の新規契約で「スマホデビュープラン」が選択できます。
5分間の国内通話無料+データ容量1GBで基本料980円(税抜)+端末代金で利用できるプランです。
ドコモ・au・ソフトバンクでiPhone SE(第2世代)を購入すると月々の支払額はどう違う?
iPhone SE(第2世代)の64GBを3社で契約した場合、どのくらいの料金、支払額になるのか比較してみました。
※各キャリアとも通話オプションなし・契約者16歳以上・定期契約ありで契約した場合の月々の支払い料金の比較です。月々の支払い料金は税込です。
ドコモで購入した場合
ドコモでiPhone SE(第2世代)64GB(57,024円)を契約し、24カ月目で端末をドコモに返却する「スマホおかえしプログラム」を利用した場合のシミュレーションです。
「スマホおかえしプログラム」を利用すると契約者の負担額は38,016円です。
<最安プラン構成>
ギガライト(〜1GB)
最安の月々の支払い額:4,862円
<定額プラン構成>
ギガホ(〜30GB)
月々の支払額:8,162円
※「ギガホ割」適応の金額です。割引期間は初回適用月から6カ月間です。7カ月目から24カ月目までは9,262円が月々の支払額です。
iPhone SE(第2世代)は、月々4,862円から8,162円(9,262円)で利用できます。
auで購入した場合
auでiPhone SE(第2世代)64GB(円)を、端末返却が必要な「かえトクプログラム」25カ月目適応で購入した場合のシミュレーションです。
「かえトクプログラム」を利用すると契約者の負担額は28,750円です。
<最安プラン構成>
ピタットプラン 4G LTE(〜1GB)
最安の月々の支払い額:4,528円
<定額プラン構成>
データMAX 4G LTE(〜30GB)
月々の支払額:8,378円
※「スマホ応援割Ⅱ」適応の金額です。割引期間は初回適用月から6カ月間です。7カ月目から24カ月目までは9,478円(税込)が月々の支払額です。
※Netflixパックを選択した場合、月々プラス880円になります。
iPhone SE(第2世代)は、月々4,528円から8,378円(9,478円)で月々利用できます。
ソフトバンクで購入した場合
ソフトバンクでiPhone SE(第2世代)64GB(57,600円)を、24カ月目で端末返却の「トクするサポート+(特典A)」を利用した場合です。
「トクするサポート+(特典A)」を利用する場合、契約者の負担額は28,800円です。
<最安プラン構成>
ミニフィットプラン(〜1GB)
最安の月々の支払い額:4,478円
※「半年おトク割」適応の金額です。初月は日割り計算、半年おトク割は2カ月目から7カ月目の適応で、8カ月目以降は5,578円になります。
<定額プラン構成>
メリハリプラン(〜50GB)
月々の支払額:8,328円
※「半年おトク割」適応の金額です。8カ月目以降は9,428円になります。
iPhone SE(第2世代)は、月々4,478円から8,328円(9,428円)で利用できます。
各社の新プランは特徴あり!使用状況にあったものを選択
ドコモ・au・ソフトバンクの新料金プランは、以前に比べるとシンプルになり、組み合わせ自体も少なくなったので、複雑な料金体系に頭を悩ませなくてもよくなりました。
ただ、各社の新料金プランは特徴があるので、上記の解説を参考にして、iPhone SE(第2世代)やiPhone11、最新iPhone12用の最適な料金プランを選んでください!
(nishiyama082)