Apple公式サイトでは、iPhone11/Pro/Pro Max用のアクセサリーとして「Smart Battery Case」が発売されています。50%iPhoneの駆動時間をのばすQi規格の充電器にも対応したバッテリーケースです。
AppleInsiderによると、Appleは、このSmart Battery Caseに2つのコイルを埋め込み、Lightning端子を経由せずiPhoneとケース本体を充電させることができるケースを開発中ということです。
iPhone11用のSmart Battery CaseはLightning端子経由でiPhoneを充電
iPhone11/Pro/Pro Max用のSmart Battery Caseは、充電するときにQi規格の充電器かLightning端子を使います。Smart Battery Caseに装着したiPhoneを先に充電するためには、Lightning端子にケーブルをさして充電する必要があります。ワイアレス充電では、「iPhone11」→「Smart Battery Case」という順番では充電できないからです。
これは、iPhone11シリーズ用のSmart Battery Caseがパススルー方式に対応していないことに起因しています。
このため、現在販売されているSmart Battery Caseに装着したiPhoneをワイヤレス充電器に置くと、先にSmart Battery Caseが充電され、そのあとにiPhone11を充電という順番になります。
Lightning端子経由の充電だと、先にiPhone、それからSmart Battery Caseという順番で充電可能です。したがって、現在はLightning端子経由の充電が必須ということです。
完全ポートレス化iPhone用のSmart Battery CaseにはLightning端子を搭載しない
2021年発売に発売されるであろうiPhone13は、完全ポートレス化されるモデルが登場するという噂があります。
そのポートレスiPhone用として、Lightning端子を使わなくても、双方向に充電できるSmart Battery CaseをAppleが開発しているとAppleInsiderは伝えています。
Appleが米国特許商標庁(USPTO)に2019年5月に提出し、2020年7月16日に公開された特許内容は、2つのQiワイヤレス充電コイルを搭載したSmart Battery Caseについてのものだということです。
特許の内容によると、電池の反対側に2つのコイルを配置し、2つののコイルの間には結合されたスイッチング回路を持っているようです。
この方式を使うと、現在Lightning端子経由でしか実現できていない「iPhone11」→「Smart Battery Case」という順番での充電に対応することができるということです。
完全ポートレス化されたiPhone13の情報は、リーカーのJon Prosser(@jon_prosser)氏や、予想的中率が高い有没有搞措(@L0vetodream)氏もTwitterに投稿しています。
ポートレスiPhone13が開発中であれば、iPhone13用のSmart Battery CaseもLightning端子ではなく、ポートレス化する必要がでてきます。
今回のAppleの特許内容を見るかぎり、ポートレスiPhone13が登場する可能性は高くなったのではないでしょうか。
[Source:AppleInsider 画像:Apple ]
(nishiyama082)