Appleの2020年新型iPhone、iPhone12は今秋9月か10月に発表・発売との予想です。iPhone11シリーズと大きく違う点は、5Gに対応するということ。iPhone12の5G対応については、ほぼ確定とみてよいと思いますが、「サブ6GHz」と「ミリ波」の両方に対応するのか、それともモデルにより「サブ6GHz」のみに対応するのかとまだ不明な部分があります。
そのiPhone12の5G対応状況について、台湾のDigiTimesが会員向けレポートの中で、2020年のiPhone12は「サブ6GHz」と「ミリ波」の両方に対応すると伝えたようだとMacRumorsが報じています。
iPhone12全モデルがサブ6GHzとミリ波の両方に対応
iPhone12の5G対応については、5.4インチiPhone12と6.1インチiPhone12 Maxはサブ6GHzだけに対応し、iPhone12 Proシリーズはサブ6GHzとミリ波の両方に対応するという予想を5月にJon Prosser(@jon_prosser)氏が、FRONT PAGE TECHのYouTubeチャンネルでしています。
しかし、今回のDigiTimesのレポートでは、iPhone12の全4モデルがサブ6GHzとミリ波の両方に対応するという内容になっているようです。
2021年iPhone13の5G対応状況は変更の可能性あり
MacRumorsによると、AppleはiPhone12で5Gのサブ6GHzとミリ波の両方に対応するものの、2021年に発売される次のiPhone、iPhone13では両方に対応する可能性は低くなると伝えています。
5Gのミリ波は高速な通信が可能な反面、電波の届く範囲が狭いうえに、障害物に弱いという特性があります。対してサブ6GHzは、電波は届きやすいけれども通信速度はミリ波ほど出ないという短所があり、それぞれ国や都市の状況により使われる電波が違ってくるだろうと考えられます。
MacRumorsは、このような背景から2021年のiPhone13の5G対応は、発売する国や都市の5Gの展開状況をみてサブ6GHzとミリ波の両方に対応せず、どちらか1つの対応になるのではないかと予想しています。
5Gの単一採用はコスト面でのメリットがある
ミリ波がサポートされない国では、最初からサブ6GHzだけに対応したiPhoneを展開することで、対応しないミリ波についてのユニットを省くことが可能になり、その分だけコストを下げられます。
iPhone12の発売価格も、5G関連の追加部品のコストが思ったよりかかり、付属品を同梱しなくてもiPhone11シリーズよりも価格が上がるという噂も出ています。
5Gの普及が広く進んでいない国については、単一のサブ6GHzだけに対応し、コストを削減し価格を下げるということは有効でしょう。
iPhone12も5Gに対応しない4Gだけをサポートしたモデルが登場するという噂も出ています。9月から10月の発売日には、AppleのiPhone12の5G戦略がはっきりとしますが、発売価格が高騰するという情報がはいってくるようになったiPhone12のコストを下げ、発売国に合わせた展開も可能性としてはあるのではないでしょうか。
[Source:MacRumors 画像:EverythingApplePro ]
(nishiyama082)