MacRumorsは、Appleが今秋発売予定のミリ波に対応した5G対応iPhone12の出荷予想見積もり数は、当初の予想の半数になり、AiPモジュールのサプライヤー間の競争が激化していると台湾のDigiTimesが伝えたと報じています。
ミリ波対応5G iPhone12の出荷予想数は2,000万台に半減?
DigiTimesによると、サプライチェーンが見積もった5Gのミリ波に対応したiPhone12の2020年内の出荷数は、3,000万から4,000万台だったのですが、現在の2020年内出荷予想数は1,500万から2,000万ユニットに半減しそうだということです。
また、DigiTimesは、AppleのiPhone用独自設計FC-AiPモジュールは、コスト的に優れているとしつつも、ミリ波に対応するiPhone12は、生産の課題と新型コロナウイルスの影響のため、Sub6対応モデルの後に発売される可能性があると考えているアナリストもいると伝えています。
上記の課題を解決するためにAppleは、サプライチェーンを台湾メーカー1社、韓国メーカー2社という複数体制にするようです。このことが、FC-AiPモジュールを製造するサプライチェーン間の競争を激化させているとも伝えています。
5Gに対応していない国は5Gのミリ波を無効化して出荷する可能性がある
アナリストのMing-Chi Kuo氏は、ミリ波に対応した5G iPhone12は、米国、カナダ、日本、韓国、英国で販売されるが、5Gの設備がまだ整っていない国については、5Gを無効化して出荷される可能性があると考えているようです。
MacRumorsは5G対応のiPhone12の発売時期について、Ming-Chi Kuo氏は言及しなかったということですが、ミリ波のモジュールを搭載することでiPhoneのバッテリー消費が多くなることから、2020年のミリ波対応iPhone12の発売はないだろうという他のアナリストの意見も伝えています。
2020年発売予定のiPhone12。5Gのミリ波対応については予想がわれている部分ですが、5Gに対応することは既定路線だと思われるため、より通信機能が向上したiPhone12が、9月、または10月に発売されることを期待したいと思います。
[Source:MacRumors 画像:EverythingApplePro ]
(nishiyama082)