Nikkei Asian Reviewによると、新型iPhone SE(第2世代)64GBモデルの製造に関する部品コストの総額は、217ドルと予想され、その原価率は54%だということです。
旧モデルの部品構成を多用して全体のコストをおさえる
新型iPhone SEは国内のSIMフリー版が44,800円からと、今までの新モデルiPhoneからすると販売価格が低く設定されています。
その価格を実現しているのが、今までのiPhoneの部品構成をできるだけ新型iPhone SEに使用している点です。
Nikkei Asian Reviewに掲載されている、調査会社Fomalhaut Techno SolutionsがiPhone SE(第2世代)を分解分析した結果を見るとよくわかります。
部品コストは全体的に低下
新型iPhone SEに使われている部品で、低コストに貢献しているのは以下のものです。
外装⇒iPhone7,8同等
ディスプレイ⇒iPhone6から8と同じ
バックカメラ⇒シングルで小さい
バッテリー容量⇒ハイエンドモデルの60%以下
性能をアップしたことで、コストがかかっていると思われるのは以下の項目です。
画像処理⇒鮮明な画像処理
通信速度⇒5Gに対応していないがiPhone8より高速
総合的にみても、新型iPhone SEの部品コストは全体的に低下しているので、このことが今までにないお得な販売価格を実現している要因であることは明らかです。
新型iPhone SE(第2世代)の予想原価率は54%
iPhone8までの低価格化した部品を利用することで、部品コストを下げることに成功した新型iPhone SE。販売価格に対する原価率は実に54%になるということです。予想部品価格が217ドル、日本円に換算すると約23,500円です。
iPhone8が38%、iPhone11が48%といわれているので、新型iPhone SEの原価率54%は非常に高いことがわかります。
Appleの公式ストアで下取りを出して新型iPhone SEを購入すると、64GBモデルなら29,800円(税抜)から購入できます。
キャリアでの販売も64GBであれば、3万円を切る価格になっていますから、ユーザーにとって新型iPhone SEは「買って損はない高性能iPhone」と言えるでしょう。
Androidにこの価格帯をもっていかれることを阻止するために、性能を高めてユーザーが満足するiPhoneを投入していると見てもいいのではないでしょうか。
ファーストiPhoneとして、AndroidメインだけどiPhoneを2台もちにしたい、iPhone6s,7からの買い替えにと、「性能・質感・価格」のバランスに優れた新型iPhone SE(第2世代)はおすすめです。
[Source::Nikkei Asian Review]
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(nishiyama082)