多くのiPhoneユーザーは、古くなったiPhoneの性能は劣化すると思っているでしょう。しかし、古くなったiPhoneのバッテリーを交換することによって、性能が改善すると海外掲示板Redditで話題になっています。
古いiPhoneの性能は意図的に落とされている?
そもそもの発端は、「iPhone 6s」を所有するユーザーがRedditに投稿したテストによって、Appleは、電池が劣化した古いiPhoneの性能を意図的に落としている可能性が浮上したからです。
投稿者は、「iPhone 6s」をiOS 11にアップデートした後、動作が遅くなったようです。兄弟が所有していた「iPhone 6 Plus」と比較しても動作が遅かったため、投稿者はバッテリーの交換を決めました。
そして、CPU性能のベンチマークツールであるGeekbenchを使ってテストしたところ、バッテリーの交換前と交換後で「iPhone 6s」の性能に大きく差が出たことが分かりました。
電池交換でiPhoneの性能が大きく改善!
投稿者によると、電池交換前「iPhone 6s」のシングルコアスコアは「1466」で、マルチスコアは「2512」だったようです。なお、低電力モードの有無で結果に変化は及びませんでした。
一方、電池交換後「iPhone 6s」のシングルコアは「2526」で、マルチコアスコアは「4456」となりました。
このテスト結果から、投稿者は、劣化したバッテリーでもiPhoneを十分に使えるようにするため、iPhoneの性能を意図的に低くしているのではないかと指摘しています。
十分な充電ができないと、CPUの処理速度が制御されてしまうので、バッテリーの交換で性能が改善するということです。
一年前、iPhone6シリーズが突然シャットダウンする問題が発生し、 2017年2月に公開されたiOS10.2.1へのアップデートによって不具合の80%が修正されました。しかし、この問題も、バッテリーから十分な電力が供給できずに突然のシャットダウンがおきてしまったとみられます。
Appleは、iPhoneのバッテリー性能を2年間維持ができるよう設計しているようですが、iPhoneの性能が落ち、何らかの問題が発生した場合は早期にバッテリー交換をした方が良いかもしれません。
[Source:MacRumors] (yorimorishima)