所謂ガラケーと呼ばれる携帯電話から、スマートフォンへと移行した現代。携帯端末の主役は完全にスマートフォンへと移り変わりました。
2007年6月29日にAppleの手によってiPhoneが発売されてからというもの、その市場は加速し、一般化したことにより一時の成長の減少を見せましたが、10年経った2017年の現在にて、再びスマートフォン市場が拡大しつつあると言います。
2017年Q3の期間におけるiPhone販売台数は4540万台
様々なマーケティングに対するリサーチを行っているGartner社が、先月スマートフォンの世界における販売台数は2018年にはまた新たな成長段階を迎えるだろうと伝えました。
Gartner社が行った2017年Q3(第三四半期、7月〜9月)における販売台数の統計データでは、世界におけるスマートフォンの販売台数が3.83億台という数字を記録し、これからもさらに増加していくだろうとのことです。
この3.83億台という数字は、前年比の約3%の成長が見られたとのことであり、世界でスマートフォン市場がまだまだ拡大していることがわかります。
そういった傾向の中で、Appleが2017年Q3の期間で販売したスマートフォンの台数は4540万台という数字に落ち着きました。
例年、Appleが新たなiPhoneを販売するのは9月(Q4)と4月(Q2)の次期であり、新型モデルのiPhoneを待望するiPhoneユーザがQ3の期間での購入を見送ったためこのような数字になったようです。
とはいえ、4540万台という数字はけして少ない台数ではなく、主力を控えた販売期間においても、前年比の+5.7%という数字を記録しています。
Apple以外で成長率はトップ5に入る主要スマートフォン生産会社は、ファーウェイ(HUAWEI)、Oppo、シャオミ(Xiaomi、小米)、サムスンとなっており、サムスンとAppleを除いたすべての会社が中国の会社であることがわかります。
2017年Q3の期間において、ファーウェイが3,650万台、Oppoが3,650万台、シャオミが2,690万台という販売台数を記録しました。
トップ5に挙げられたApple以外の会社は、そのどれもが2桁に達する成長を遂げており、スマートフォン市場がまだまだ拡大の余地を残していることを伺わせます。
スマートフォン市場はこれからも拡大、Appleが取る戦略とは?
こういった統計を鑑みて、Gentner社は「スマートフォン市場の成長トレンドは2018年以降も再び復活するだろう」とのコメントを残しています。
Q3の期間において、猛威をふるわなかったAppleですが、Q4の期間である10月〜12月に「iPhone8/Plus」、そして異例の人気を誇っている「iPhoneX」を販売したという事実が、2017年のQ4と比べて確実に成長を遂げているだろうということは想像に難くありません。
一方で、中国メーカーのファーウェイやOppo、Vivoといった会社も健闘しており、東南アジアにおいて着実にそのシェア率を広げています。
以前にも、2018年春頃にインドにて先行販売されると予想されている「iPhoneSE 2」を取り上げましたが、やはりこれからのスマートフォン市場に置ける主役となりうる国は、東南アジア、中東、インドといった発展途上国にあり、それらの国民に対しどういったアプローチをするのかということが、各社の成長の課題となりそうです。
他のメーカーに比べて、Appleが販売しているiPhoneシリーズは、比較的高価であるため、今後Appleがどのような戦略でそのシェアを広げていくのか、いちAppleファンとしては楽しみでなりません。
[Source:9to5Mac](yorimorishima)