室外へ持ち歩く端末であるスマートフォンにとって、常に課題とされている問題がバッテリーの駆動時間です。
iPhoneに搭載されているバッテリーについて、Appleはこれまでも様々アップデートを重ねてきましたが、今回公開された情報によると、バッテリーに搭載されている管理チップを自社での開発に切り替え、性能をより向上させることを試みている模様です。
iPhoneのバッテリーチップを2019年までに自社開発
情報を公開したNikkei Asian Reviewによると、Appleは製品の性能を向上させるために、他サプライヤーへの依存を削減していくということをこれからの方針として定めているということです。
この方針に従い、Appleは今回のバッテリーチップの自社開発に踏み切ったと伝えられています。
開発計画について、次期はそれほど明確には宣言されておらず、早期の完成が叶えば2018年に、遅くても2019年には実用化に足るだろうとのこと。
これまで、Appleのバッテリーチップを開発していたのはDialog Semiconductor社というサプライヤーであり、実に74%の収益をAppleから得ていましたが、今後Appleがバッテリーチップを自社開発するということに当たって、大きな打撃を受けていることが判明しました。
Dialog社がバッテリーチップの独自開発を認める
これらの情報はあくまでも噂段階に過ぎませんでしたが、Apple社製品についてのリーク情報を精力的に発信している「Apple Insider」にて12月4日に新たに公開された情報によると、Appleがバッテリーチップを独自に開発していることをDialog社が認めたとのことです。
この情報の公開により、「Appleがバッテリーチップを独自開発している」という噂はより真実性を帯びたことになり、事実、Dialog社の株式は19%も下落したと伝えられています。
AppleのCEOであるJalal Bagherli氏は、2019年に販売する新型モデルのiPhoneの進行状況について「非常に良い」とコメントしており、具体的な生産計画が既に進行しているということを伺うことができます。
あくまでも噂だったものが真実味を帯びていき、少しずつ新しいiPhoneの実態が浮かび合っています。さらなる続報に期待です。
[Source:Nikkei Asian Review,Apple Insider](yorimorishima)