11月３日に発売され、今だ在庫不足が続く「iPhone X」。しかし、一部のユーザーによって、GPSが正常に作動しない不具合と、急激な温度変化によるディスプレイの不具合が報告されています。

実際の現在位置と場所が異なる？

「iPhone X」のGPSに関する具体的な不具合として、地図アプリ上で現在位置が、実際にいる位置と異なる場所になったり、ドライブ中にナビで間違った道を案内されてしまうといったものが報告されています。

不具合を報告したユーザーによると、高速道路で車を運転している時など、特に移動スピードが速い状況で不具合が起きやすいようです。

なお、これらの不具合は、従来のGPSの不具合に有効だった方法は効果が無いようです。例えば、iOSの再インストールや、「位置情報サービス」のオン・オフといった方法は、今回の不具合では効果がありません。

Appleは、不具合が起きたユーザーに対して端末の交換に応じましたが、端末交換後も不具合が直らないことから、問題はソフトウェアにあるようです。「iOS 11.1」や「iOS 11.2 bate」ではGPSに関する不具合がいくつか修正されたとAppleは説明しており、iOSをアップデートすることで、実際に不具合が直ったと報告するユーザーもいます。また、この不具合は「iPhone X」だけでなく、「iPhone 8」でも発生しているようです。

温度変化でディスプレイが応答不能に？

寒い環境への移動による急激な温度変化によって、「iPhone X」のディスプレイが一時的に反応しなくなる不具合がRedditにおいて報告されています。

その後は元に戻るようですが、iPhoneの許容範囲とされている動作温度0℃〜35℃でもディスプレイの不具合は生じています。やはり、激しい温度変化で不具合が生じてしまうようです。

不具合の原因は、これもまたソフトウェアのようで、Appleはこの問題を認識していて、今後のソフトウェアアップデートで不具合を修正する予定だと伝えられています。

GPSとディスプレイに関する不具合は早期の改善が求められますが、本日配信された「iOS 11.1.1」には、不具合の修正が明記されていませんでした。よって、少なくとも｢iOS 11.2｣では完全に不具合が修正されると予想されます。

[Source: AppleInsider , Raddit] (yorimorishima)