スケジュール通りいけば今年9月に発売が見込まれている10周年記念モデル「iPhone8」ですが、6月の時点でソフトウェア問題が解決されておらず、発売時には目玉となる主要機能が使用できない可能性も…。
ワイヤレス充電が発売時に使えないかも?
実装に手間取っている新しい主要機能のひとつがワイヤレス充電です。
Broadcomが供給するとされている部品における問題ではなく、ソフトウェア開発が間に合っていないと、Fast Companyが関係者から得た情報として伝えました。
関係者によれば、このソフトウェア問題が解決しなければ、「iPhone8」自体にワイヤレス充電器は同梱されるものの、発売当初はワイヤレス充電が機能しない可能性がある、とのこと。
ソフトウェアアップデートで後から対応か
Appleは昨年も同様の手法を取っていました。
「iPhone7 Plus」に搭載されているポートレートモードのセンサーとチップは当初から本体に搭載されていましたが、実際にポートレートモード機能が使えるようになったのは、1ヶ月後のiOS10.1が公開されてからでした。
これについて以前Apple関連情報に精通しているブロガーのジョン・グルーバー氏が、「ワイヤレス充電器は「iPhone8」とは別売になり、発売はiOS11.1と同時になる」とツイートしていました。
新3Dセンサーにおいてもソフトウェア問題未解決
次期「iPhone8」は新しい3Dセンサーを搭載し、Touch ID指紋認証センサーを廃止する代わりに3Dセンサーを用いた3D顔認証機能と虹彩認証機能がロック解除に採用されるとBloombergが伝えていましたが、この新しい3Dセンサーにおいても問題が山積みとのこと。
Fast Companyが関係者から得た情報には、3Dセンサーの用途について詳しい説明はありませんでしたが、Appleが精度向上に苦戦していると指摘しており、こちらもワイヤレス充電機能と同様にハードウェアではなくソフトウェアの問題の模様です。
セキュリティを任せる重要な新機能だけあってAppleも開発に慎重なのかもしれませんね。
3Dセンサーは「iPhone8」の発売に間に合う見込みであるとのことですが、仮に間に合わなかった場合でも後からソフトウェアアップデートで改善するだろうと考えられています。
ただFast Companyは先日報じられたTouch ID廃止説については懐疑的な見方をしており、Apple Payの主要技術であるTouch ID指紋認証がなくなるとは考えにくいと考えているようで、Touch IDはディスプレイに埋め込まれるだろうと予測していました。
Source:Fast Company
(yorimorishima)