Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、アメリカ現地時間5月2日の四半期決算発表の中で、今年発売が予定されている新型iPhoneについての噂が現在発売されているiPhoneの買い控えを起こしている可能性があると、コメントしました。
iPhone販売停滞のワケは新型「iPhone8」の噂?
今回発表されたAppleの2017年度第2四半期決算では主力製品であるiPhoneの販売台数は5,076万台となっており、前年同期比で1%減となりました。
市場調査会社451 researchが発表した「消費者のiPhoneに対する購買意欲が過去9年間の中で最も低くなっている」という調査結果について、意見を問われたティム・クックCEOは、以下のようにコメントを述べ、今年秋に発売が噂される次期「iPhone8」を待っている消費者心理が影響している可能性について指摘しています。
「調査結果はさっと読んだだけで、詳しく分析する時間を持てていません。
しかしながら、iPhoneの販売は停滞していると認識しています。」
「これは、早い時期から頻繁に、将来のiPhoneについての報道がなされていることが、データの背景にあるのではないかと考えています。」
確かに、10周年を記念したプレミアムモデルである「iPhone8」はこれまでのアップグレードとは異なり大幅な進化が噂されています。
それが年内に発売されるのであれば、あともう少し待ってみようと思う人が多いのも頷けますね。
機能だけでなくデザインも大幅刷新と噂のiPhone8
現行モデルの「iPhone7」「iPhone7 Plus」は2014年に発売された「iPhone6」からそれほど大きなデザイン変更はされていません。
しかし、iPhone10周年の記念モデルとして期待されている次期「iPhone8」では外観デザインが大幅に刷新されると考えられ、注目を集めています。
次期「iPhone8」は本体前面は全て有機EL(OLED)ディスプレイに覆われベゼルは極限まで細くなり、ホームボタンはディスプレイ下部に内蔵され、ユーザーの顔を高精度に認識する3Dセンサーが搭載され、ワイヤレス充電に対応し、そのほかにもGPUの性能向上やデュアルレンズカメラが搭載されAR(拡張現実)に本格的に対応するのではないか、と噂されています。
2017年4月からは次期「iPhone8」のものとされる図面や金型の画像が数多く流出しており、噂を裏付けるものも確認されています。
ただ、有機ELディスプレイに指紋センサーを埋め込む製造上の技術的問題から、発売が遅れるという予測もされています。
例年どおりいけば新型iPhoneは9月に発売予定ですが、「iPhone7s、「iPhone7s Plus」「iPhone8」の3モデルは9月に発表されるものの、「iPhone8」の発売だけは年末近くにずれ込むのではないかと言われています。
Source:MacRumors
(yorimorishima)