iPhoneから発生する熱を逃がすことが可能なケースの特許をAppleが申請していたこと明らかになりました。
先日伝えた通り、Appleは今年2月にもグラファイトシートを用いたiPhoneの放熱構造の特許も申請しています。
iPhoneから発生する熱を放熱するケース
iPhoneやMacBookなどの電子機器は処理速度が上がるほど発生する熱が大きくなります。
メモリに高負荷がかかるアプリやソフトウェアを使用すると電子デバイス本体が熱を持つというのは誰しも経験したことがあると思います。
そのほか、バッテリーの充電中なども熱が発生します。
発生した熱は、iPhoneの処理速度を低下させるだけでなく、もし熱が過度に本体内部に集中すれば発火や爆発の原因にもなり得ます。
電子デバイスのスペックが向上するにつれて過熱の危険性も増加しますが、ついにAppleが発熱対策に本格的に踏み出したようです。
アメリカ現地時間3月2日に米国特許商標庁が公開した資料により、Appleが、iPhoneに装着することで効率的に熱を外部へ逃がすケースの特許を2015年後半に申請していたことが明らかになりました。
3層構造の放熱iPhoneケース
放熱iPhoneケースは3層構造となっています。
iPhone本体に直接接する層は通気性の良い繊維素材でつくられており、熱を効率的に外へ逃がします。
中間の層は頑丈な樹脂素材でつくられておりケースの強度を高める構造となっています。これによりiPhoneを保護するケースとしての役割もきちんと果たしています。
外側の層はシリコン製となっており、デザインとメンテナンスの簡単さに重点が置かれているようです。
グラファイトシートで本体内部の熱を逃がす特許も申請!
今年2月10日にもAppleは、iPhone本体内部から発生した熱を、熱伝導性の高いグラファイトシートを活用して外側に逃がす技術の特許を申請していたことが明らかになっています。
今回紹介したどちらの特許とも、2015年の第3四半期(7~9月)に同時期に申請されています。
Apple製品情報に詳しいKGI証券のMing-Chi Kuo氏も次期「iPhone8」の発熱対策についてグラファイトシートを用いたもになると自身のレポート内で触れています。
近年はスペックを重視したAndroid端末だけでなくiPhoneでも発火や爆発事故が発生しているため、今後さらなる安全性の追求が求められています。
Source:Patenty Apple
(yori)