今年2017年秋に初代iPhone誕生10周年の記念モデルとして発表が見込まれている次期「iPhone8」と、iOSの次期バージョン「iOS11」のダークモードを組み合わせたコンセプトデザインムービーが公開されました。
作成者がUIデザイナーということもあり、ダークモード用にアプリをデザインする際の注意点も示されています。
OLEDとダークモードを組み合わせたデザイン
今回、「iPhone8」と「iOS11」を組み合わせたコンセプトデザインを作成したのはUI/UXデザイナーのVianney le Masne(ビアニー・ラ・マスネ)氏です。
Vianney le Masne氏はアプリのユーザーインターフェースデザインの専門家ということもあり、コンセプトムービーも現実的で使いやすそうなデザインとなっています。
「iOS11」には画面を暗転させる「ダークモード」の採用が予測されていて、ブラックの背景に浮かび上がる通知メッセージはクールなだけでなく視認性も向上しています。
「iPhone8」には、画面縁のベゼルがほとんどなくなり、有機ELディスプレイ(OLED)が採用されています。ホワイトの壁紙にするとまた違った印象を受けますね。ホームボタンは廃止されてディスプレイ下部にはファンクションエリアが搭載されています。
ブラックの背景も有機ELディスプレイでは美しく発色しています。Vianney le Masne氏は「ダークモード」に合わせたユーザーインターフェースをデザインするにあたり、有機ELディスプレイが「ブラック」を表現する際にピクセルの発光がオフになる特性を踏まえ、ディスプレイ周辺部とベゼルを一体化させることを念頭に置くべきだ、とコメントしています。
ユーザーが戸惑わないインターフェースデザイン
新しいデザインでユーザーを戸惑わせてはいけないことはインターフェースデザインでは常識です。「ダークモード」というこれまでにない新しいデザインにおいても、画面下部のファンクションエリアの操作ボタンが配置されるコントロールセンターのようなインターフェイスに変更を加えないことを推奨しています。
ミュージックアプリもホームボタンがなくなり画面を広く使えるようになったことで利便性が向上しています。
ダークモードをまとめてみました。背景がブラックだと視認性が向上しますし、なによりベゼルと一体化していて一枚の黒いガラスのようになるところが美しいですね。
Vianney le Masne氏によるiPhone8デザインの動画はこちら
なお、今秋発売予定の「iPhone8」は曲面有機ELディスプレイ搭載やワイヤレス充電機能対応など大幅に進化したモデルになるといわれています。
おそらく「iPhone8」を目にするにはまだ半年ほどありますが、「iOS11」は6月に開催されるWWDC2017において発表されると思われます。
はたしてダークモードは搭載されるのか、発表が待ち遠しいですね。