2017年秋発売予定の次期「iPhone8」が、拡張現実(AR)に対応する可能性が浮上しました。
BusinessInsiderによれば、ARソフトウェア開発キットや3Dマッピングなどが次期iPhoneと同時に発表されるかもしれないとのこと。
すでにAR開発のために1,000人以上の技術者を投入
投資銀行UBSのアナリストであり、またApple情報に詳しいSteven Milunovich(スティーブン・ミルノビッチ)氏と彼のチームは拡張現実(AR)が今後Appleの主要製品に革新をもたらすだろうと述べました。
AppleがARに関心を抱いていることを裏付ける証拠のひとつとして、さまざまな場面においてAppleのTim Cook(ティム・クック)最高経営責任者(CEO)がAR関連製品の開発について繰り返しコメントしていることを指摘しています。
また、Steven Milunovich氏らが業界関係者から得た情報によれば、AppleはイスラエルにおけるARに関係したプロジェクトに1,000人以上の技術者を投入じているようです。
イスラエルといえば、2015年には主要都市ヘルツリーヤにオープンした施設において次期「iPhone8」のハードウェアの開発が行われていると伝えられました。
iPhone8と同時に発表される可能性も
これまで、AppleはAR関連の企業をいくつも買収してきました。
代表的な例を挙げると、PrimeSense(イスラエル・テルアビブにある3Dセンシング技術の企業)、Metaio(ドイツにある拡張現実ソフトウェア企業)、RealFace(イスラエル・テルアビブにあるサイバーセキュリティと顔認証技術の企業)などでしょうか。
Appleは、拡張現実(AR)を「カメラのスクリーンを通して人びとをつなげたり、現実の環境に情報を重ねて人びとの生活に豊かさをもたらすものである」と考えているのに対し、仮想現実は「ヘッドセットなどを用いることでユーザーを現実世界から離れさせ、孤立体験をもたらすものである」と考えており、近年話題となっている拡張現実(VR)よりも拡張現実(AR)に強い関心を持っているようです。
最近の拡張現実の例だと、カメラのスクリーンを通して自動翻訳できるGoogleのアプリなどが話題になっていましたね。
なお、投資銀行UBSは今回の情報から、Appleは早ければ今年秋に発表予定の次期「iPhone8」と同時のタイミングで、それほど高性能ではない3Dマッピングや、ARソフトウェア開発キットなど新しいAR製品を発表するのではないか、と予測しています。
Source:BusinessInsider
(yori)