Appleは新型iPhoneの発表前にいくつかのプロトタイプを作成しデザインや機能などを実世界でテストしています。
とはいえ、試作機のiPhoneをそのままの状態でテストしていると、発表前に一般人に見つかってしまう可能性も…。
そこで活躍するのがステルスケースと呼ばれるものです。
今回米メディアMacRumorsにて、未発表のiPhoneプロトタイプを隠すためのステルスケースの写真が公開されていたので紹介します。
ステルスケースで覆われ世界各地でテストされている?
ステルスケースとはAppleがiPhoneの次期モデルのプロトタイプを輸送する際などに機密保持のために使うケースです。
おそらくこれまでのiPhoneのプロトタイプもラボ内だけでなく、ステルスケースに覆われた状態で実世界テストが行われていたと思われます。
そして、次期iPhoneと思われる新型モデルのプロトタイプの写真が、Apple関連情報に精通しているSonny Dickson氏によって公開されました。
Sonny Dickson氏がMacRumorsに提供した写真では、ステルスケースには側面に「セキュリティ」と記載された不正防止の黄色いシールが貼られており、頑丈そうなステルスケースから中のプロトタイプを取り出せないようになっています。
Sonny Dickson氏もステルスケースについて、「iPhoneのプロトタイプは世界各地を移動する必要があり、その際に覗き見られないためにステルスケースを使用する」と述べています。
複数の記録者によってテストされながら、最終的にプロトタイプは中国からアメリカへ輸送されるようです。
それぞれの記録者によって品質や動作のテスト結果が具体的に書き込まれ、パスポートと呼ばれるシートに記録されます。
また、iPhoneのプロトタイプ自体の背面にはAppleがプロトタイプを追跡するためのQRコードが刻印されています。
その下に「この端末はFCC(米連邦通信委員会。アメリカの通信監督機関)の認証を得ていないため、認証が得られる前に販売やリースに提供できません」と記載されたシールも貼られています。
昨年3月にはiPhone7 Plusの写真が流出
Appleは例年、新型iPhoneの情報がリークしないようにこういった対策をとっていますが、実際のところは流出した情報によって発表前におおよそのデザインや機能が知られてしまいます。
昨年2016年の3月には、発表の半年前でありながら、9月に発表予定となっていた「iPhone7 Plus」の正確なリーク写真が流出していました。
今年2017年はiPhone誕生10周年ということもあり、有機ELディスプレイやワイヤレス充電機能を搭載したプレミアムモデルである「iPhone8」や、現行モデルのアップグレードバージョンの「iPhone7s」「iPhone7s Plus」が3モデル展開で発売されると噂されています。
かなり期待を集めている「iPhone8」についても、おそらくリーク情報が流出しはじめるのではないかと思います。
また情報が入り次第お知らせしますね。
Source:MacRumors
(yori)