2017年に発表される予定の次期「iPhone8」にはワイヤレス充電技術が搭載されると以前から噂されており、各メディアで取り上げられてきました。
そして、これまでワイヤレス充電技術「Watt Up」を開発するEnergous社の技術が搭載されると言われてきましたが、次期iPhoneにはEnergous社の技術ではなく、Apple独自で開発しているワイヤレス充電技術が搭載されるという新しい噂が浮上しています。
Energous社のワイヤレス充電技術は採用されない
次期「iPhone8」への搭載が期待されているワイヤレス充電技術について、数メートル離れた場所からでも充電可能な遠距離ワイヤレス技術「Watt Up」を開発するEnergous社の名前がこれまで繰り返し報じられてきました。
さらに、Energous社の最高経営責任者(CEO)のSteve Rizzone氏も提携先がAppleであることを暗に示す発現をしていました。
しかしCopperfield Researchが投資家向けに配布した資料には、Appleは「WattUp」を採用する予定ではないということと、その理由が記されていました。
Copperfield Researchは、2013年以降にAppleが申請したインダクティブ充電に関する特許を調査した結果、Appleは独自開発のインダクティブ充電技術を今後リリースされる製品に採用しようとしているのではないかと述べています。
インダクティブ充電とは電磁誘導コイルを介すことで接触なしでワイヤレス充電を行なう充電方式のことです。
iPhone8はインダクティブ充電を採用か?
さらにCopperfield Researchは、AppleがEnergous社の「WattUp」を使う計画がないという根拠として、同じくワイヤレス充電でAppleとの提携が噂された台湾の半導体メーカーLite-On Semiconductor社がインダクティブ充電に必要な部品であるブリッジ整流器を製造していることも挙げています。
Appleが次期「iPhone8」でインダクティブ充電技術を採用することの論拠として、「iPhone8」が前面・背面ともにガラス製ボディを採用するのではないかという噂も挙げています。
Energous社の「WattUp」のような無線周波数使用の充電にはガラスボディは不要ですが、今回Appleが独自開発しているというインダクティブ充電の場合は現行モデルのようなアルミニウムボディでは充電が不可能だからです。
最後にCopperfield Researchは、AppleとEnergousが契約を結んだのは確かかもしれないが、最新のさまざまな情報を重ね合わせると、次期iPhoneシリーズには「WattUp」ではなくインダクティブ充電が採用される可能性が高いと述べています。
Energous社の「WattUp」に期待していただけに残念な気もしますが、いずれにせよ、部屋のどこにいても充電できる環境の実現が待ち遠しいですね。
はたして次期iPhoneシリーズに搭載されるのでしょうか。
Source:MacRumors
(yori)