Apple関連情報について正確な予測を行うことで知られるKGI証券の有名アナリストであるMing-Chi Kuo(ミンチークオ)氏が2017年にリリース予定の新型iPhoneシリーズについて新しいレポートを公開しました。
Ming-Chi Kuo氏はレポートの中で、次期iPhoneシリーズに搭載されるデュアルカメラの3つのポイントについて言及しています。
光学式手ぶれ補正機能の性能アップ
1つ目は光学手ぶれ補正(OIS)機能が向上するということです。
2016年に発売された「iPhone7 Plus」のデュアルレンズカメラには光学式手ぶれ補正機能が搭載されましたが、この機能は技術的な問題から望遠レンズと広角レンズの両レンズのうち、広角レンズにのみ対応しており、デュアルカメラの性能を最大限発揮できていませんでした。
しかし、次期iPhoneではもう一方の望遠レンズ側にも光学式手ぶれ補正機能が付与され、これによりズーム撮影の際のカメラ性能が大幅に向上し、ズームで動画を撮影しても、通常のモードと同じく手ぶれを補正することができるようになります。
デュアルカメラは2つのモデルに搭載
2つ目はデュアルカメラ搭載端末が2モデルになるということです。
次期iPhoneシリーズでは、5.5インチの液晶ディスプレイ(LCD)モデルと5.8インチの有機ELディスプレイ(OLED)を搭載したプレミアムモデルの2モデルにデュアルカメラが搭載されるようです。
これまでと同様に4.7インチモデルにはデュアルカメラは搭載されず、引き続きシングルレンズが維持されるようですが、写真の性能は大幅に向上が見込まれているようです。
なお、以前から採用が期待されているワイヤレス充電については、全てのモデルに搭載予定ということなので、安心ですね。
将来的にデュアルカメラがスタンダードに
最後に3つ目として、Ming-Chi Kuo氏はこうしたAppleのiPhoneカメラに対する態度や状況を踏まえて、デュアルカメラを搭載したiPhoneの割合が年々増加していくと予測しています。
2016年では10〜15%だった割合が、2017年は2モデルへの搭載によって45〜50%となり、さらに2018年には80〜85%と大半を占めるようになるそうです。
もし2017年がiPhone生誕10周年を記念してメジャーアップデートの年となると仮定すると、2018年はマイナーアップデートの年。
このまま2018年も3モデル体制が維持され、かつデュアルカメラ搭載モデルが増えるのかどうかは謎ですが、少なくとも、Ming-Chi Kuo氏はデュアルカメラはAppleによって特別なものではなくスタンダードなカメラといった位置付けになると考えています。
2017年のiPhoneシリーズは、記念すべき年に発売されるものとして、これまでとは異なりデザインや機能が大きくアップデートされたモデルが登場されると予測されています。
有機ELディスプレイを搭載したプレミアムモデルについては、曲面ディスプレイが採用されるという噂や、物理ホームボタンが廃止されてディスプレイ内に埋め込まれ、それにともない本体サイズはそのままでディスプレイが拡大するという噂、さらに、ワイヤレス充電やガラス製ボディなどが報じられています。
まだ発売まで時間があるので噂通りにとはいかないかもしれませんが、ユーザーを驚かせる革新的なiPhoneを期待してしまいますね。
Source:[ 天龍網科学技術 ]
(yorimorishima)